第11回・中学生対象「天体観望会」の報告

第11回・中学生対象「天体観望会」-大型望遠鏡で土星を観察

                        榊原 幸雄 高23

 

多摩地区の中学生と同伴の保護者を対象にした立高の「天体観望会」は、今年で11年目を迎えました。開催日の8月22日の天気予報は曇り。昨年同様、天体の観望が出来ないと諦めかけましたが、予報は良い方に外れほぼ快晴になりました。

18時過ぎに参加者全員屋上に集まり周囲の景色を堪能。その後に、ずらりと並んだ天体望遠鏡で、明るい空に見える月(上弦の1日前)を天文気象部員の説明で観望しました。

いったん講義室に戻り、顧問の可長先生の挨拶のあと、部長の福田さんの総合司会で部活動紹介、今日の星空、土星、月、流星報告等がありました。パワーポイントを駆使した講義は充実した内容でした。最後に、新作「ガニュメデスの神話」が披露され好評でした。配布されたB4判34ページの資料もとても良くできていました。

天体ドームに行く前に再び屋上へ。月と土星が並んで見えます。大小様々な望遠鏡で観察。小さな望遠鏡でも土星の環が良く見えることに中学生と保護者は驚いていました。

屋上で観察した後に、天体ドーム下の部室へ。ここでスリッパに履き替えてドームに向かいます。部室には過去の観測資料がきれいに整理されていました。偶然、古い気象観測の野帳(1968年)に私の名前を見つけて驚きました。居合わせた参加者の皆さんも天文気象部の歴史を感じていました。

いよいよ天体ドームへの階段をのぼります。このドームには15センチ屈折望遠鏡が設置されています。望遠鏡に約200倍の倍率をかけて観察した土星の迫力は満点。赤道儀という自動的に星を追いかける装置がついているので、じっくり観察できます。気流が安定していたため、土星の環や環の中にあるすきま(カッシーニの間隙)が良く見えました。本体の縞模様や衛星のタイタンも見えました。高校生の親切でわかりやすい説明に、参加した中学生や保護者は大満足だったことでしょう。

2005年1月に、天文気象部同窓会が天体ドームに大型望遠鏡を寄贈したのがきっかけで8月に第1回観望会が開催されました。この観望会に参加して立高に入学し、天文気象部に入部した生徒もいます。今年は、天文気象部OBの方がお子さんと参加しました。是非、入学して親子2代の天文気象部員の歴史をつくってほしいと思います。

天文気象09.01